【子どもの歯科矯正】顎顔面矯正をして良かったこと。治療内容や金額についても。

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子どもの歯科矯正
現在9歳の子供が上顎に強制装置をつけて「顎顔面矯正」をしています。
ある程度矯正が済んだ段階まできましたが、結果的に顎顔面矯正をしてよかったです
意外とこの問題を知らない人がいるかもしれないと思ったので体験談として残しておこうと思います。

「顎顔面矯正」、この言葉を聞くことが初めての方が多いかなと思います。私も、我が子が顎顔面矯正をすることになってはじめてこの言葉を知りました。
普段聞いたことがない治療だと不安になってしまいますよね。

当の私も、「聞いたことないけど大丈夫なんだろうか?」と不安になりたくさん検索しました。掛かりつけの歯医者さんを信じていないわけでなないけれど、やっぱり不安。

もしこの治療を勧められて「本当に大丈夫なの?」と思っている人がいれば少しでも参考になれば幸いです。
目次

「顎顔面矯正」とは

簡単に説明すると、上顎に矯正器具をつけ少しずつの上顎の骨を広げる治療です。

流石にこれでは簡単すぎるので、私が見てとても分かりやすいなと思った歯科さんのサイトを貼っておきます。私がまとめるよりはるかに分かりやすいし何より専門家の方が書いているので信頼できます。

「郡山ファースト歯科矯正歯科」さんのサイト
https://www.k-first-dental.com/chin-correction/

金額的な話

保険外の治療となるため、すべて自費となっています。
歯医者さんによって異なると思いますが、うちの子の掛かりつけでは下記の費用が発生しました。
  • 矯正前の検査:約1万円
  • 矯正器具の作成費用:10万円
  • 毎月1回の検診費用:約9千円
うちの子の場合、一番下の「毎月1回の検診費用」は「上顎を広げた期間(約2ヵ月)+その後骨を固定させる期間約3ヵ月」になります。
病院によって金額は上下するかと思います。夫には、他の歯医者にも行って聞いてみたら?と言われましたが、子供が赤ちゃんの頃から診てもらっていたので今の掛かりつけで治療をすることを即決しちゃいました。

まず、良い歯医者探しって難しくありませんか?そこでさらに顎顔面矯正ができるか確認して~ってやっていたら時間が足りません。

なぜ「顎顔面矯正」をすることになったのか

我が子たちは1歳半くらいから3ヶ月に1回、歯医者で歯科検診に行っています。
小学生になり、歯が生え変わる始めたころに「歯並び」の悪さを指摘されました。まだ成長段階なので様子をみましょうとのことで、検診の時に毎回診てもらっていました。

3年生になったころ、歯並びがもっと悪くなって所々歯が重なってしまい、咬み合わせがうまくいっていないのがわかりました。歯をかみ合わせたときに下顎を右にずらして噛んでいたんです。

確かに、噛み合わせた状態をみると、上の前歯の真ん中と下の前歯の真ん中が歯1個半分くらいずれていました。

毎日仕上げ磨きするのに子供の口の中は見ていたのに、それには気づきませんでした;
先生曰く「上顎が下顎に比べて小さいため、うまく嚙み合わず、右に合わせて噛んでいるため」だそう。

歯形をとって詳しく検査してみてもらったところ、7mmほど上下の顎のサイズがずれていることがわかりました。そしてこのままだと、骨格自体がずれているので歯並び自体を直す歯列矯正をしてもきちんとした嚙み合わせにするのは難しいとのことでした。

そこで勧められたのが上顎の骨を広げる「顎顔面矯正」でした。 この治療は骨が成長段階の子供のうちだからできることで、大人になってからでは整形外科などであごの骨を削るなどしないと直すのが難しいそうで。やるなら早く始めたほうがいいと提案していただきました。

歯については私自身かなり悩まされてきたことなので、「これはやるしかねぇ!」と顎顔面矯正の詳細の説明を聞いたうえでやることにしました。 それに…鼻呼吸が苦手で口呼吸になりがちだったのですが、上顎が小さかった影響もあったのかなと思っています。上顎の骨は鼻腔の大きさとも関係があるようで、顎顔面矯正をすることで鼻腔も広がり鼻呼吸がしやすい状態にもなるそうです。

「顎顔面矯正」の流れ

まずざっくりと流れは以下の感じです。
  1. 矯正についての詳細や費用の説明
  2. 矯正のための検査
  3. 治療計画の説明
  4. 矯正治療開始
  5. 矯正後の定期診察

1.矯正についての詳細や費用の説明

今どんな状態なのか、なぜ矯正が必要なのか、どういう治療をしていくか、かかる費用はどれくらいなのか、などの説明を1時間くらいかけて丁寧に説明してくれました。

説明を受けたうえで、矯正するのか決めます。

2.矯正のための検査

まず口の中の写真撮影、歯の型採り、CT撮影などを行いました。
こちらも1時間くらいでしょうか。

3.治療計画の説明

「2」でした検査結果と作成した歯の型をみながら、どれくらいの期間でどう矯正を進めていくかの計画を立て、説明していただきました。当初、計画の時点では上顎と下顎のずれが7mmとかなり差があり3ヵ月くらいかけて広げていく予定でした。

実際には進めている間に2ヶ月で差がなくなり矯正自体は終了できましたので、絶対に計画通りになるとは限りません。

同時に、矯正器具を作るための歯の型採りをしました。
今回の型採りは、奥のほうまでしっかり型を取る必要があったので、子供もかなりえづいて苦戦しました;装着する器具は、既製品ではなくその人に合ったものを作る必要があるので、避けては通れない道…。

4.矯正治療開始

作成してもらった矯正器具を実際に装着しました。
※口の中の写真も載せています。嫌な方はサッと飛ばしてください

下記の写真のような器具を、奥歯に接着剤で固定しました。歯に傷をつけたりはしません。
真ん中に刺さっているのは装置を広げるピンで、上顎広げる際のみ使用するので装着時は外してあります。
こんな感じで装着します。青いのは接着剤です。
装着後は、いよいよ計画通りに上顎を広げていく矯正に入ります。ちなみに広げる処置自体は自宅で保護者が行います。

保護者が行う処置は、1枚目の写真に写っているピンを器具にあいている穴にさしこんで装置を広げるだけなので簡単でした。この辺は、先生が実践しつつ教えてくださったので問題なくできました。

5.矯正後の定期診察

装着後は基本的に保護者が自宅で処置をするので、歯医者への診察は月に1回程度でした。何か問題があればその都度診察、という感じです。

目標まで広げられたら、その後3か月程度は広がった骨が安定するまで器具はつけっぱなしになるので、その間も定期的に通院します。

器具装着後の子どもの状態

装着直後~1週間くらいは下記のような不便がありましたですが、しばらくすれば慣れてしまうので大丈夫です。では、1つずつ紹介していきますね。

とにかく違和感がすごい

上顎に器具が入るので、「違和感がすごくて気持ち悪い」と言っていました。えづきやすいタイプですが、装着したことでえづくなどは無かったです。
奥歯に器具を固定させるので、その辺の圧迫感もあったと言っていました。

2、3日はずっと「変な感じ」「嫌だ」と言っていたのでこれから数ヵ月つけっぱなしとか大丈夫か?と思っていましたが、1週間もすれば慣れたようで「平気~」と言っていました。
先生の話でも1週間程度で大体の子は慣れてくるそうなのでご安心を。

食べ物がとにかく詰まる

上顎と器具の間に数ミリの隙間があるのですが、とにかくそこに詰まるわ詰まるわ…。
器具装着後の初めての食事が子供の大好きなお蕎麦だったのですが、食べ始めてすぐに「詰まるから食べられない!」と半泣きになっていました。

口をゆすいで詰まりをとってもまた挟まり…、キレる子供…。何もしてやることができず。
ですが「まず詰まらせちゃえば、そのあとは普通に食べられるんじゃない?」と半ば適当なことを提案すると、まさかの「いいね!」笑。まあこれも結局慣れれば気にしなくなったようなので大丈夫だと思います。

しかし、本人が慣れても、詰まるものはつまります(泣)

詰まりを取るのに重宝したのが、歯間ブラシ。金属ワイヤーのものでななく、やわらかく先が曲がり口内を気付つけないゴムタイプを使用しました。
左のGUMのほうです。
あとは口をゆすぐときのコツをつかんでもらうこと。学校に行っている間は歯間ブラシで取ってあげるわけにはいかないので、水圧で詰まりとれるゆすぎ方を練習しました。

活舌が少し悪くなった

上顎に舌をつけて発音する、例えば「たちつてと」などがうまく出来ていなかったです。
聞き取りずらいというのがあったので、心配して学校の先生にも事情を説明するのにお手紙を書いたりしましたが、これも日が経つにつれて特に気にならなくなりました

顎の骨はどうなったのか

結論から言うと、無事、想定通りの幅まで上顎を広げることができました
3ヵ月かけて広げていく予定でしたが、2ヵ月目の検診日にすでにちょうどいい幅に広がっていたのでそこでいったん広げるのはストップしました。
再度歯型を取って検査すると、上下の歯がきれいにかみ合うように上顎のが広がっているのが確認できました!

子ども自身も、前より鼻呼吸がしやすくなった、と言っていたのでやってよかった~TTと思いました。以前は寝るときに口が開いていることが多かったのですが、今はしっかり閉じて寝られているみたいです。

ちなみに花粉症は…遺伝もあるので良くなるかはわかりません。親の私自身がひどい花粉症なので…ごめんねぇ。

おわりに:やってよかった

最初は、聞いたことない治療で費用も安くはないし不安しかなかったですが、「顎顔面矯正」をやって良かったです。
いつも丁寧に診てくれて最善の提案をしてくれた先生に感謝です。

骨が成長段階の子供のうちしかできない治療なので、もしお子さんに「歯並びが悪い」「咬み合わせが変」など気になることがあったら掛かりつけの歯医者さんや歯科矯正専門の歯医者さんに相談してみてください。
以上。ここまで読んで頂きありがとうございました。
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