一人目を陣痛促進剤を使用して出産しました。
忘れないうちに出産体験をここに残しておきたいと思います。
はじめに
私のお産は、出産予定日を3日ほど超過してから破水で始まり、促進剤を点滴してから約2時間半ぐらいでの出産でした。
総出産時間は約4時間30分で看護師さんや助産師さんからは、安産でしたね!と言われました。初産にしては早いほうだったのかも。
ちなみに赤ちゃんは3000gオーバーで私の体型(150cm未満の痩せ型)にしては大きめでしたが、骨盤の大きさ的に正常分娩でOKでした。
骨盤を通れないとなると帝王切開になるようですね。必ずしも「小柄体型=骨盤が小さい」わけではないみたいです。
以下に詳細。
出産体験記録
予定日超過と兆候
38週の時点で赤ちゃんも下がってきていて子宮口も薄くなって2センチほど開いているようだったので、もしかしたら早く生まれるかもと思っていましたが、結果的に予定日を3日超過しました。
初産だと予定日を過ぎることは良くあるみたいだし、後は陣痛待ちだねと言われていたのでそれほど気にもせずゆっくり過ごしていました。
ただ、赤ちゃんももう3000を超えているし、私はお腹がものすごく出るタイプだったのでこれ以上成長したら…と思うと少し怖かったです。
妊娠線も最後の最後でメロンみたいにできてしまったし…。
超過2日目の夜には、食べ納めにと大好きな魚介系ラーメンを食べに行き、夜に近所を散歩しました。
寝る前にはスクワットも。
お産の始まり、破水
出産予定日超過3日目の朝。いつもより早く目が覚めてまどろんでいると、腰の辺りからゴッという音が響いてきました。
気のせいかと思いましたが、起き上がったときに水みたいなものがでた気がしてトイレ行くと、少しピンクがかった水がおりものシートについていました。
もしかして破水?それともおしるし?
破水やおしるしに関してかなり調べまくっていたのですが、いざとなったらよくわからない!
しばらくうろうろしていたら、規則的なお腹の張りと痛みがきたので陣痛アプリで時間を測ると、5〜3分間隔で来ていました。初産で時間がかかる(予想)とはいえ5〜3分間隔て、やばない??と思い、病院に電話して状況を伝えました。
「破水の可能性があるので入院準備をして来てください」とのこと。
痛み自体は、あいたたた、ぐらいだったので朝ごはんを食べて入院準備確認をし、近所に住むお義母さんに車で迎えに来てもらいました。
夫には私が、「破水かどうかわからないし初産だからなかなか産まれないはず!会社行っていいよ!」と言って送り出しました。トンボ帰りになるとも知らずに会社へ向かう夫。
今思えばもしかしたら破水の可能性もあるのに何故送り出してしまったのだろうと疑問。
変な余裕があった自分を叱りたい。
実際破水だったわけですが、高位破水といって普通の破水より上の位置で破水したため、あまり羊水が流れ出ず破水した感覚が全くありませんでした。
陣痛促進剤を点滴される
病院に着いて受付に話すとすぐに陣痛室らしきところへ連れて行かれて分娩着へ着替えました。
痛みもそこまでではなくそこそこ余裕だったので、なんだかワクワクしていたのを覚えています。 未体験のアトラクション前のワクドキな感じです。
破水チェックのため分娩室へ連れて行かれ、破水であることを確認。
子宮口は3〜4センチ開いており、そのまま分娩室で陣痛促進剤の点滴をつけられて待機することに。
夕方までには産まれますよーと言われたので、この間に夫にその旨を連絡。すぐ帰るとのこと。始業後すぐに、なんかごめん。
看護師さんには、「えっ旦那さん会社行ったの?!」まじか…みたいな感じで言われました。
夫が冷たい人みたいになっちゃったかも、なんかごめん。
陣痛促進剤の同意書などは分娩予約時にすでに提出していたので、出産当日は陣痛の痛みに耐えながら同意書を書く、といった煩わしいことはなかったです。
夫が着くまではお義母さんが付き添っていてくれていました。
義母とはありがたいことに良好な関係だったので、いてくれてほんとに心強かった。と同時にこんな姿は見られたくはないという葛藤。
1時間ほどして夫が病院に着く頃には、息絶え絶えで陣痛の痛みにひたすら無言で悶え苦しんでいました。
陣痛促進剤ってすごいですね… 階段を2段とびして駆け上がっていくように、痛みの段階がずん、ずんと上がっていきました(>_<) 心の準備が出来切る前に、アンカーのバトンを渡された感じ。…ちょっとわかりづらいな。
(促進剤どうこうより、スピード出産だったせいで痛みが強くなる速度が早かったのかも)
陣痛時の呼吸法はお風呂で毎晩シミュレーションしていたので上手くできていたと思います。
夕方までには産まれるってことはこの痛みはまだまだ序の口なんだ、これからもっと痛くなるんだ…!と必死に呼吸法で堪えていましたが、この時すでにほぼMAXの痛みだったようです。
お腹になんかつけて陣痛の強さを計測するメーター?みたいなのがあるんですが、見ると、いや針がすでにMAX振り切ってますやん。
(デジタルで数値が表示される&針で体重示す体重計みたいなタイプ)
それを見てさらに怯える私。
…こんなMAX振り切り状態であと何時間も絶えないといけないの?
この後まもなく生まれるわけですが、そうとも知らず陣痛の間隔がほぼ無くなってきたときの絶望感はすごかった。
痛みはいろんなものに例えられていますが、私の場合は、子宮がこれでもかと思うほど絞られてた。上から下に。まさに子宮が収縮しているすごい…!って感じでした。
産むのいったんキャンセルしたかった。
分娩
もう無理!っていう痛みの時に子宮口チェックが。
子宮校のチェックは仰向けになって足を開かないといけないんですが、この体制、陣痛時にはとてつもなくつらい体制なんですよね。
「今ちょっと陣痛来てて…ちょっと…むりです」と拒否しましたが、陣痛の時に見ないとねーと軽く流され仰向けの状態に。
痛みで自然に体が丸まっちゃいます。
夫が退出させられてから、内診で子宮口グリグリ。
痛みにさらに痛みが重なってもうよくわからない。
高位破水だったためしっかり破水してはおらず、「ちゃんと破水させちゃうねー」と先生の一言で人口破水。ハサミで何か切った感覚(痛みはない)がしたあと、生温かい水が一気に流れ出る感覚がわかりました。
破水した瞬間、陣痛の痛みが一気にぶち上り、痛みの位置もさらに下に移動していくのがわかりました。
子宮口もほぼ全開になったようで、もういきみたくなったらいきんでいいよーといわれました。
いきみ感は、とてもすごい便秘でお腹がかなり痛くて体は排出したがってるのに寸前で出てこない感じに似ていました。
というかまさにそれでした。
(赤ちゃんごめん)
なので、その溜まった便を出す感じで肛門に全精力を注ぎ込みました。
ちょっとでたかもわかりません。
いきむタイミングは、 くる!と感じたら、息を吸って吐いて吸って…いきむ!と教わりました。
しばらくいきんでると夫がまた入って来て手をぎゅっと握っていてくれました。
しかし横に着いているバーを握っている方が楽だ、なんて言えなかった…。
バーはすごく握りやすい位置に付いているんです。すごいなあ。
いきみの時に初めて声を出して、無理です!無理です!って言ってしまったけど、夫と助産師さんが優しく励ましてくれてなんとか耐える。
耐える以外の選択肢はない。
出産!
もう頭見えてるよ!と言われ、その後、数回いきんだあとにヌルンとでました。
産まれる瞬間、大きかった自分のお腹がペコっとヘコんだのを見て、あー出たんだなと思いました。
産まれると陣痛がピタッと止まるのがすごかったです。あんなに痛かったのに。
産まれた瞬間感動で泣いちゃうかも!と夫と話していましたが、それどころじゃなかったです。
私は痛みからの解放で脱力。
夫は早すぎる出産に心の準備が出来ておらず、気持ちが置いてけぼり状態。
後で聞きましたが、退出させられる際に内診するからと言われていたので、部屋に戻った時に私がすでに全力でいきんでいて状況が全く把握できなかったそうです。
(夕方には産まれると言われていたのにこの時点でお昼前でした)
とはいえ、赤ちゃんをお腹の上に乗せてもらった時にはなんともいえない気持ちになりました。
あれから1年経ちましたが、人間ってすごいですね。
もう痛み忘れました。
また産みたいなっていうワクワクもあります。
そしてまた出産の時に身を持って思い出すんでしょうね…。
とにかく、無事に出産できてよかった。
陣痛促進剤を使ったお産はどうだったか?
陣痛促進剤にはリスクもあるため怖かったですが、私の場合は順調に進んでくれたので痛みに耐える時間が少なくて済んだのかなと思います。
ただ、痛みが一気に上がっていくのでより強く痛みを感じやすかったんじゃないかなとも思いました。階段でいうと、1陣痛につき2段飛ばしくらい上がっていった感覚。
「痛みレベル:ちょっと痛い」→「痛みレベル:もうやめてムリ」までの間隔が本当に短かった。
人によっては陣痛促進剤をつかっても、なかなかお産が進まなかったりする場合もあるようなので一概にスムーズに進むとはいえないです。
出産自体命かけてますし何がどうなるか始まってみないとわからない。
出産大変。
以上。