【プログラマ】SES企業で働いて感じたメリットデメリットを書いていく。

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SES企業のメリットデメリット



よく「SES企業 やめとけ」がセットで検索されている方が多いですよね。

私は、新卒でプログラマとして都内のSES企業に入社し2年間働きました。
確かに「やめとけ」と言われる理由もわかった。

でも、メリットも多く悪いところばかりじゃなかったよっていうのをここでご紹介したいです。

あと、なぜ2年で辞めたのかについても最後のほうにちょこっと書いておこうかなと思います。

ちなみにSESとは…
System Engineering Service(システムエンジニアリングサービス)の略称で、いわゆる客先常駐というやつです。詳しくは割愛。

目次

SES企業で働くメリットデメリット

正直に言ってしまうと、いい経験が積めるかどうかは運次第なところはかなりあると思います。

私が入った企業では、振られる案件内容はピンキリでした。
まさに案件ガチャ。

私自身、最初にサーバー構築やプログラミングのスキルアップができる案件を振ってもらえたのでラッキーでした。当たりだったと思います。

しかし、一緒に入社した同期のなかには、初っ端からサーバーの保守案件を振られ、ひたすらサーバー室で過ごすという精神的に過酷な状況で数年経ち、結局辞めていきました。

その同期は年働いても、プログラマとしてのスキルはゼロのまま
こういう場合もよくあるのが、SESです。

SESのメリット編

わたしが感じたメリット

  • 様々な経験を積める
  • 大企業で働けるチャンスがある
  • 人間関係に振り回されない
  • 残業が少ない

様々な経験を積める

案件によって毎回、内容も現場も変わるため、様々なスキルを身につけることができます。
とにかくいろんな経験を短期間でたくさん積みたい!という人に向いている気がします。

わたしの体験談

大体が3~4ヵ月程度の短期案件が多かったので、勤務年数がたった2年でも職務経歴にびっしり記載することができました。
環境や言語は違えど、ほとんどがWEBシステムやアプリ開発の案件で、自分のやりたいこととマッチしていたのがほんとに運がよかった。
未経験の言語のシステム改修案件にぶっこまれたときは、大変でしたが。。

転職のときも、様々な経験をしているところを結構評価していただきました。
現在は自社開発の企業で働いていますが、SESでがむしゃらに働いた経験が活きているのを実感しています。

大企業で働けるチャンスがある

正社員として自分では入社できないような大手企業のプロジェクトに参加できることもあります。
ここで信頼関係という名のコネをつくれば、次の仕事につなげるチャンスも生まれます。
大企業ということで、いろんな刺激をもらえること間違いなし。

わたしの体験談

実際に、私も1年目の時に誰もが知っている大手企業のシステムの改修に携わったことがあります。
所属していたのが小さい企業だったので、大企業の規模感を経験できてよかったなーって思いました。
こういう風に開発するのか、とか。

個人的に、フレックスタイム制のおかげで勤務時間をあまり気にせずに働けて良かったです。
契約している時間働けばOKで、通勤ラッシュ時を避けて出社できたので、朝のストレス減でした!

大企業ということで、相対的に人が多いのでイケメン多しでした~!
チームを組んだ女性SEさん達も、素敵なおねえさま方ばかりで、女性エンジニアの身の振り方のコツなんかを教わったりました。「とにかく愛嬌」だそうですw

その他、同じフロアの別チームの方たちや社員さんと話す機会があったりと、大企業だからこそたくさんの人とつながりが増えて刺激と経験をたくさんもらえました。

人間関係に振り回されない

比較的短期の案件が多いので、定期的に人間関係をリセットしたいタイプの人にはピッタリかもです。
逆に、人間関係はじっくり深く構築したいって人にはつらいかもしれません。

わたしの体験談

私は人見知りなタイプですが、短期間だし何か粗相があってもサヨナラできる、と割り切ることで精神的に楽に過ごすことができたので、そこは良かったです。
ずーっと同じ現場で同じ人だと、いろいろ気を使っちゃって疲れちゃったり。

残業が少ない

IT業界といえば、残業あたりまえ、と思いがちですが。
SESは労働時間で契約していることが多いため、決められた労働時間を超えて働かせられることはあまりありません。

わたしの体験談

基本的に定時ダッシュで帰っていました。
客先常駐で残業したのは、数えるほど。
どうしても、と残業したときは、次の日の勤務時間を減らして調整してくれたりしました。

SESのデメリット編

わたしが感じたデメリット

  • 希望とは異なる案件を任されることがある
  • 案件によってはスキルが身につかない
  • 現場によって環境が大きく変化する
  • 自社の先輩社員の顔がわからない

希望とは異なる案件を任されることがある

自分がやりたいと思っていることではない案件を振られることが非常に多いです。

最新の技術を使って開発したい!と思っても、レガシーシステムの保守案件を任されたり。。
自分は何をしたいかが、はっきり決まっている方にはSESは向いていないと思います。

わたしの体験談

私は、まだ自分はどうなりたいかが見えておらず、とりあえず会社が振ってきた案件をこなしていたので、全然やりたくない案件もありました。
そのなかに、新規リリースした社内システムのサポート窓口、というのがあって。
全く知らないシステムの仕様を3日くらいで把握させられて、実際に使う現場に派遣されました。

これはこれで、実際にシステムを作る側と使う側の認識のズレは結構ある、ということを知った良い経験になりました。

たとえば、作る側的に便利な機能を作ったつもりでも、使う側には使いずらかったりインターフェースがわかりずらかったりして。

実際にユーザーから「使いづらい!!」とめちゃくちゃクレーム言われて、すごく辛かったです~TT
私作ってないのに理不尽!!と思いつつ、自分がシステム開発に携わるときはこうならないようにしよう…、と。

そんなこともあり、常に使う相手を考えてシステムを作る、というのは現在も大切にしていることの1つです。笑

余談ですが、処理完了を待てずに「F5」連打する人は想像よりめっちゃおる、ていうのを学びました。。。
おじさんは特に押しがち。。

現場によってはスキルが身につかない

誰でもできるような単純作業の案件を振られてしまう場合ももちろんあります。
そういう案件ではスキルアップが見込めず、モチベーションも下がってしまいがち。

あと、冒頭で紹介した同期の話になりますが、
サーバー保守案件を振られ、開発未経験のままなんのスキルもないまま数年がたち…。
なんのためにIT企業に入ったんだろう?と感じてしまいますよね。。

社員がスキルアップしていけるように案件を振ってくれる優良SES企業も存在するらしいので、SES企業すべてが悪いわけではありません。

現場によって環境が大きく変化する

案件によって現場が毎回変わるため、環境の変化が大きいです。
勤務先が変わると通勤経路も変わるし、職場の人間関係もまた一から築いていく必要があります。

環境がかわることにとてもストレスを感じる人には、大変かもしれません。
業務内容についても、前回の案件と全く違う、ということは当たり前にありますので、また一から新しいことを覚えないといけない場合が多いです。

自社の先輩社員の顔がわからない

基本的に客先常駐のため、帰社日や面談の際以外は自社に行きません。
そのため、自社の先輩社員を全然知らなかったりします。

わたしの体験談

2年目にして、初めて顔を合わせる先輩もいたり。
噂はすごい聞くけど、なかなか会えない幻の先輩とか。

ちなみに私は帰社日でも、帰社しない社員でした。
常駐先=自分の働く場所、みたいな感じだったので、自社の社員であることの意識が薄かったのかな~と思います。
帰らなすぎて、「たまには帰ってきて?!」と社長に言われる始末。

そして常駐先の帰社日の打ち上げにちゃっかり混ざっちゃうという。

SESの闇が深いはなし

  • 自社の名刺をだせない
  • 経歴詐称は当たり前

自社の名刺をだせない

大手企業の案件の場合ですが、多重下請けで何社も経由していることも多く、常駐先で自社の名刺をだすことができませんでした。
メリット編で、大手企業で働けるチャンスがある、をご紹介しましたが、その時には、

常駐先大手A社→B社→C社→私の会社

という状態だったので、A社にはB社の名刺を、B社にはC社の名刺を渡すように言われていました。
途中から、誰がどの会社の人か、どこまで何を言っていいのか、がわからなくなり、自己紹介時には「すみません、名刺切らしてまして」で切り抜けました。。

経歴詐称は当たり前

スキルシートという、業務経歴や持っているスキルなどを記載するものがあります。
これを詐称されます。

私たちプログラマが詐称するのではなく、営業さんが勝手に盛に盛るのです。。

ほぼ未経験の言語のシステム開発案件など、普通に経験者として振られましたTT
しかも現場に行って初めてそれが発覚したり。

Java経験ないのにフレームワークへの移行案件に行ったことも。
「JavaやったことないですTT」と営業さんに確認をとると、「学校で習ったなら経験ありでしょ」と。
いや学校で習ったのは経験とはいわないだろ…。

さも当たり前のように言うから「私がおかしいのか…?」と思ってて。
その後も経験ないものを、経験ありマス☆で案件を振られ。

ど新人の私がやるにしてはレベル高ない?!という案件も多かったのですが
このせいかーと悟りました( ˙-˙ )

こんな感じで普通に経歴詐称があるのが実情です。

なぜ2年でSES企業を辞めたのか

辞めたきっかけは、当時働いていたSES企業では自分は成長できないしさせてもらえない、と思ったから。

当時の先輩から「10年後のビジョンまで考えたことある?」といわれ、改めて自分がやりたいことを考えた時に、短期の現場が多いSESでは長期的なスキルアップが難しいかも、と考え始めました。

ちょうどそんな時に、ある案件を振られて。
「詳細は分からないけど、若い女性募集らしいから一人で面談受けてきて。できそうだったら仕事取ってきてねヨロシク~」と社長から言われまして。

その時に「あ、私大切にされていないんだ。この会社辞めよう」と思いました。

結局、案件の面談には行きましたが、全く守備範囲外の仕事(ほぼ別業種じゃね?な案件)だったので、さっさと辞退して帰ってきましたw
会社のメンツなんぞ知らん。辞めてやるんだからな。

その後すぐに、辞めたい旨を伝えてから退社まではスムーズでした。
引き留められたけど、自分(社員)を大切にしてくれない会社になんの後悔も未練も思い入れもないし。

SESでも、社員と大切にして先のことまで考えてくれる企業だったら、まだそこで働いていたと思います。
給料は良かったんだよなぁ…TT

現在働かせていただいている企業では、社員一人一人のことを尊重してくれるので、とても働きやすいです。もー、雲泥の差!笑

結局、どうなのSES企業

私の場合、多種多様な経験をいい感じに積むことができ、結果的にいい方向にいったのでSES企業も悪くなかった、というのが感想です。

辛くて泣いたこともありましたけど笑

それに、いろんな企業に常駐することで、企業とはどういうものか、という部分で視野が広がりましたし。
ひとつの企業しか知らないと、一般的にその企業がいいのか悪いのかの判断がつかないですよね。

辞めた理由も「SES企業だから」というより、「社員を大切にしない企業だから」なので、「SES企業やめとけ」とは一概には言えないと思います。

まあ、私の中では「おすすめはしない」けど行くなら止めない程度かと。

例えば。
先輩の中に、自分自身の単価をしっかり把握し、スキルが上がれば単価をあげてもらうよう社長に交渉して、随時給料アップに成功している人がいました。

こういう風に自分自身でどんどん突き進んでいく力もないと、SESでは生き残れないのかも、とも思いました。
ていうか先輩強すぎだろ…。

最後に言いたいのは、なんいせよSESで働くみなさん、自分を大切に、です。
大切に扱ってくれない企業はこちらからおさらばしちゃいましょー。



以上、
ここまで読んでいただきありがとうございました。

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