次男が一歳半ぐらいの時に保育園経由で2種類のアデノウィルスに同時感染してしまい、8日間ほど熱が下がらず入院になったときのことを書いていこうと思います。
入院直前に熱性けいれんを起こしたりで1番大変だったのはもちろん次男本人ですけど、幼児の入院は24時間付き添いだし下の子のお世話もあるし夫は感染して退院日に寝込むしで大人の手が足りなくて大変でした〜!
アデノウィルスってなに?
アデノウィルスについて私的知識でざっくり説明しますと…
・乳幼児や子どもに多い感染症
・一般的に5日前後高熱が続く
・喉に痛みがでて赤くなったり、扁桃腺あたりにポツポツとした白い膿が出来る
・感染力がとても強いので保育園や学校などは出席停止扱い
・インフルのように特効薬はなく自然に熱が下がるまで対症療法でいくしかない(安静と水分補給等)
・のどの粘膜を摂取することで検査可能(15分程度)
アデノウイルスには多くの型があり、同じ型でなければ何回も感染することがあります。型によって症状も違います。
次男坊は喉頭炎タイプと胃腸炎タイプの2種類にかかったもよう。
これまでアデノウィルスっていったら夏に流行るプール熱(咽頭結膜炎)で目に症状が出ることしか知らなかったので今回の件で色んな知識が追加されました。。
あと、気をつけたいのは潜伏期間が長いこと。1週間くらいはあるようです。しぶとい。
長男は次男と濃厚接触していましたか、発症したのは次男が退院して1週間後くらいでした。
小児科の先生も、潜伏期間めっちゃ長いから気を付けてまじで!(こんなに砕けた言い方じゃない)って言ってたけど…ほんと、めっちゃ長い。
でも時期がずれて発症したのはすごく助かりました。2人同時発症してたら…それこそ手が足りなかった…。
アデノウィルス発症から入院になった経緯
アデノウイルスの診断が出てから数日間は高熱はあれど元気も食欲もあったのですが、そろそろ熱も下がるだろうという時期なのに、むしろあがってぐったりしてきたのでまた小児科へ。
そんな状態なのに他の感染症(インフルや溶連菌)の検査の反応もなくて原因は不明。川崎病の可能性もなきにしもあらず、ということでより詳しい検査をするのと経過観察して何か変化があった場合にすぐ対処出来るようにするために入院ということになりました。
前回も熱が下がらず結果次第では入院ということで総合病院で血液検査など諸々の検査をしたことがあったので(その時も1週間ほど熱が続きましたが状態が良く入院はしませんでした)、もしかしたら…!と心構えはしていたのですが…入院でした!
でも毎晩熱でうなされる我が子を看病しながら不安な気持ちで朝を待つことを考えたら、24時間先生や看護師さんがいてくれる病院にいた方が安心なので、正直ほっとしました。
小児科から紹介状をもらってそのまま総合病院へ行き入院となったので、色々急でみんな慌てました。
長男とは朝に、ちょっと病院行ってくるね〜^^ってお別れしたきりしばらく会えず。。(祖父母に子守を頼んでいた)
夫は入院になる前日に泊りがけで遠方に出かけていたのですぐ戻ってこれず、かわりに義父母達がかなり協力してくれてありがたかった。
アデノウィルスによる発熱から解熱までの経過
1日目
10時過ぎに保育園から呼び出し 38度
インフルが流行っているので疑うもすぐには反応も出ないため1日様子を見ることにして自宅へ帰る。少しだるそうで顔も赤い。昼寝したら元気に。夜には下がる。
2日目
朝は平熱。様子見で保育園はお休み
元気で食欲もあり
昨日の夜から熱はなかったので病院にはいかず。
夜にまた38度近くまで上がる
熱以外の症状はほぼなし
今日病院行っておけばよかったと後悔。。
3日目
朝は平熱だったけれど、また夜に上がるかもしれないと、念のため受診。
喉が少し赤いため、インフルエンザ・溶連菌・アデノウイルス(プール熱)のトリプル検査を行う。
まさかのアデノウイルス陽性。
で夜に38度近くなるパターン。
アデノウィルスでは昼間下がって夜上がることはよくあるらしい。要注意です。
本人は元気で食欲もあり。
4日目
朝は平熱で夜に38度近くなるパターン。
元気で食欲もあり。
夕方水っぽい下痢をする。
今思えばこの下痢が胃腸炎タイプのアデノウィルスが発症し始めたサインだったのかもしれない。
5日目
朝は平熱で夜に38度近くなるパターン。
元気で食欲もあり。
この辺りからいつもと様子が変わってきて、寝る前には39度近くまで上がり、ハァハァしつつも寝る。
高熱のため夜中寝苦しいのか何回か泣いて起きたので抱っこで寝かせる。体がすごく熱い。
6日目
朝からグズグズで、高熱で体力を消耗するのかご飯もろくに食べずに寝る。
水分はしっかり取れている。
アデノウイルスは長く熱が続くことがあると言われたが、熱の上がり方が急に変わったのと食欲不振、グッタリ感が出てきたので再度小児科に受診。
インフルの検査するも陰性。
熱の上がり方やぐったり感、熱が何日も続いているのが気になるため、入院が必要かもと総合病院へ紹介状を書いてもらいこのまま直行することに。
総合病院へ着いたとたん車のなかで熱性けいれんを起こす。熱性けいれんは3回目なのでなんとか冷静に様子を観察し(とはいえバック駐車中だったので最初は慌てました;)、本人の意識が回復して落ち着くまで待ち、急いで受診。
ことの次第を話しすぐに診察してもらい、内診、肺のレントゲンのあと、こどもだけ連れていかれて血液検査など行い点滴までされた状態で再会。
その後個室の病室に通されぐずる息子をひたすら抱っこ。
検温すると40度超え。
まもなく主治医がきて状況を説明してくれた。
・アデノにはたくさんの種類の型があるが、どうやら喉頭炎タイプのアデノウイルスと胃腸炎タイプのアデノウイルスに同時に感染しているようだ。検査中にした下痢便から胃腸炎タイプのアデノウイルスが出てきた。
・急に高熱になってきたのはおそらく胃腸炎タイプのほうのアデノウイルスの仕業。熱性けいれんが、熱の出始めじゃなくて発熱から6日後に起きたのもこの胃腸炎の熱が原因かと。胃腸炎と痙攣は相性がいい。
との事でした。熱性けいれんは熱の出初めに起こりやすいと言われているので、なぜ今頃?もしかして何かおかしい?と心配していましたが、そういうことでしたか…。
7日目
1日39度台。
あまり食べずによく寝る。水分は点滴と口からとたくさんとってるけどその分汗がすごい。
8日目
朝方に40.7あまりに寝苦しそうなので相談の上解熱剤の座薬を入れてもらう。
その後しばらくして37.2まで解熱。よく寝れるようになったが、ウンチが出ておらず気持ち悪いのか何回かぐずる。
一旦起きるが、夜中ぐっすり寝付けなかったせいか抱っこで寝る。
お昼過ぎに起きて、ご機嫌になりご飯と味噌汁を少しだけ食べて薬を飲んだらまた不機嫌になり寝た。
主治医の回診で、経過から川崎病の可能性はかなり低くなったからやはり喉頭炎と胃腸炎のアデノウイルスの二重感染と考えてほぼ間違いないとのこと。
胃腸炎とはいうけれど、下痢や嘔吐はそこまで酷くなく高熱が続くのが特徴だということ。
夜38.8度。
元気になった感じがする。
ふざけてケタケタ笑う姿も見られたので、回復期に入ったんだ!と確信。きっとこれから熱も下がってくはず。
夜中はぐっすり寝る。
途中点滴漏れで連れていかれギャン泣き。その後もぐっすり寝るが、その恐怖があるのかたまに飛び起きてなく。
9日目
朝36.6度。
久々に見た36度台!
今日熱が上がらなければ明日は退院しても大丈夫とのこと。
元気すぎて檻の中の猿状態…。これはこれで遊び相手するのに大変だった。動きすぎて点滴のくだにも絡まってました。
余談ですが、朝に部長回診とやらがあってぞろぞろと数十人引き連れて診察にきました。多すぎて部屋に入りきってないがな…。
部長さんは綺麗なる女性の方でしたか、息子、圧倒されて大人しくなる。
10日目
退院。
夫は高熱プラス下痢で倒れていたので祖父母に協力してもらい長男は保育園へ、次男と私は退院して自宅へ。
やっと落ち着いた!といいたいところですが、ずっとくっついてた次男の甘えとずっと離れてて寂しかった長男の甘え、高熱にうなされる夫の世話とで落ち着く暇もありませんでしたっと。
次男とかなりの濃厚接触&疲労により免疫低下していただろう私にはアデノはうつったりしなかった。母強し。
長男にもうつらなくてよかったー!(次男が発症してからかなりたっていたので)
とか安心していたその1週間後には長男のアデノ感染がやってくるというオチ。
入院中の付き添い人の過ごし方
24時間付き添いだったので、ほんとにずっとつきっきり。熱が出ている間はグズグズが多かったので抱っこ抱っこで腕の筋肉が確実レベルアップした。
トイレは、子をベッドに寝かせて柵をマックスまで上げて部屋を出てダッシュ。
だが柵を上げるところで失敗して音を立ててしまうと起きるのでまた寝せるところからやり直し。(あれ?この感じ…新生児時代に体験したことあるな…)
入院中は上の子のお世話について
付き添いは、基本的に私だったので上の子のお世話は夫主体+義父母のヘルプで乗り越えました。
といっても長男は昼間は保育園へ行っていたので、夫は主にお風呂と寝かしつけ、朝ごはんを担当していました。普段も手伝ってくれてるとはいえ一人で子どもの世話をするのはとても大変だったようですごく疲れていました;
さいごに
とにかく熱が続くアデノウィルスはやっかいでした!発症期間をずらしてのダブル感染だったので発熱期間も倍。なんていうサービスですかそれもういりません。
そうだ、入院中にお義母さんからホカホカの手作り弁当の差し入れがあったことがとても嬉しかったんですよね。コンビニの冷えたおにぎり、片手でいつでもさっと摂取出来る飲むゼリーなどが主食だったので、あったかい弁当を食べながら、私いま食べてる生きてるっ!(大げさ)って感動したものです。
あとなんだかんだ私自身元気で看病中は移らなかったことが1番の救いでした。ここで私も共倒れしてたらどうなっていたことか。
ここぞというとき母強し。それを身を以て知った出来事でもあったのでした。
さて、もう入院する事態になりませんように!
以上。
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